【ベピオ®ウオッシュとは?】ニキビ治療に使われる外用薬の特徴と注意点


ベピオ®ウオッシュ(Bepio Wash) は、過酸化ベンゾイル(BPO)を有効成分とした外用して流すタイプのニキビ治療薬です。
2025年にベピオ®の剤型の一つとして発売され、皮膚科で処方される「外用BPO製剤」のひとつです。
従来のゲル剤(ベピオ®ゲル)と異なり、顔全体や背中などの広範囲に最初から使いやすいのが特徴です。外用して5~10分で流すことにより、刺激症状が軽減されます。


効果と特徴
刺激症状の改善
塗って5~10分で流すことにより刺激症状を軽減しつつも、従来のベピオゲル2.5%よりも高濃度5.0%のBPOを含むため、ベピオゲルと同等の効果が期待できます。
- 15秒以上の水洗により、BPOによる衣類の脱色作用がほとんどなくなることが確認されています。
- 抗菌作用
BPOによる抗菌作用でアクネ菌を減らし、炎症性ニキビ(赤ニキビ)の改善に有効です。 - 角質剥離作用(ピーリング効果)
毛穴の詰まりを防ぎ、白ニキビ・黒ニキビの予防にも役立ちます。 - 耐性菌を作りにくい
BPOによるアクネ菌への効果は、抗生物質と異なり、耐性菌(効かなくなる菌)が生じにくいのも大きな利点です。
使用方法
1日1回、洗顔前や入浴前に使用
ニキビができやすい部位全体に広げ、5〜10分程度おいてから洗い流す
顔だけでなく、背中や胸など体幹のニキビにも使用可能
使用時の注意点
乾燥・赤み・刺激感 が出やすいことがあります
→ 皮膚が敏感な方は短時間で洗い流す・保湿を併用することが大切です。
- 漂白作用 があります
- → 衣服やタオルに付くと色落ちするため注意が必要です。(ウオッシュゲルは、15秒以上の水洗で漂白作用がほとんどなくなることが確認されています)
- 紫外線の影響
- → 日中露出する部位には必ず日焼け止めを使用してください。
まとめ
ベピオウオッシュは、
最初から広範囲に使いやすいBPO製剤
アクネ菌を減らし、毛穴詰まりを改善
耐性菌リスクが少なく、再発予防に有効
という特徴を持つ、ニキビ治療の新しい選択肢です。
ただし、乾燥や赤みが出ることもあり、またBPO製剤はかぶれて腫れるなどのリスクもあります。
皮膚科専門医の指導のもとで正しく使用することが大切です。


執筆者
身原 京美
院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック
当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。
皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。
皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。
取得資格
日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞