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大阪セミナーで「ニキビ治療」について講演しました

大阪セミナーで「ニキビ治療」について講演しました

2025年9月18日(木)、大阪で開催された「Dermatology Seminar」にて、ニキビ治療に関する講演を行いました。
今回のセミナーは、地域の異なる皮膚科医と交流し、最新の皮膚科治療について学び合う貴重な機会となりました。

乾癬治療から学んだこと


日本生命病院(大阪市)皮膚科の林美沙先生からは、乾癬教育入院プログラムについてご講演がありました。
林先生の病院では、総合病院としての強みを生かして入院後内科や整形外科などと連携して、脳血管や心血管、糖尿病や高脂血症の検索をしっかり行い、また関節病変などもしっかりと診療されています。患者さんにも知識を学んでもらう場とされていました。全身乾癬は皮膚症状だけでなく、糖尿病・心血管疾患などの全身疾患リスクとも関連することが改めて示され、皮膚科医として全身を見据えた診療の重要性を学びました。

当院でも近隣の内科やリウマチ内科の先生と連携し、メタボリックシンドロームがあるような方や関節症状のある方、リスクの高い方は他院をご紹介しています。


当院の「ニキビ治療」の取り組み

私からは「きれいに治したい〜かなえるニキビ治療のコツ〜」というテーマで発表しました。

当院では、

ガイドラインに基づいた標準的な保険診療(内服薬・外用薬)

ニキビ跡に対する自費診療(ピーリング、ダーマペン、サーマニードル、レーザー治療、ヒアルロン酸注入など)

を組み合わせることで、患者さん一人ひとりの「きれいに治したい」という想いに寄り添った治療を行っています。

特に、ニキビ跡治療は患者さんのご要望が強い分野であり、皮膚科専門医として医学的エビデンスのある治療を大切にしつつ、安全で効果的な方法を提供しています。


学会・セミナーでの発表の意義

セミナーでは、座長の中村先生、林先生からもご質問・ご感想をいただき、診療に直結する多くの学びを得ることができました。
このような場で最新の知見を共有し、他の地域の専門家とディスカッションを重ねることは、広島という地域医療の質向上にもつながります。


患者さんへ

ニキビは思春期から大人まで幅広い世代を悩ませる疾患であり、放置するとニキビ跡として残ることもあります。
当院では、最新のエビデンスに基づいた治療と、患者さんのライフスタイルに合ったプランを提案しております。

「ニキビをしっかり治したい」「ニキビ跡をきれいにしたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

身原 京美

執筆者

身原 京美

院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック

当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。

皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。

皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。

取得資格

日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞