医療脱毛は何回で終わる? 永久脱毛は可能? 産毛には効く?


身原皮ふ科形成外科クリニック(広島市中区)**
医療脱毛は「何回で終わりますか?」「永久脱毛できますか?」「産毛にも効きますか?」と、初診時に多くいただく質問です。
本コラムでは、医学的根拠と当院の実データを踏まえてわかりやすく解説いたします。
1.医療脱毛は何回で終わる?
■結論:部位と毛質によって必要回数は大きく変わります
毛には「成長期・退行期・休止期」という毛周期があります。
レーザーが効果を発揮するのは「成長期の毛」だけのため、複数回の照射が必要になります。
■当院での平均回数
| 部位 | 平均回数 |
|---|---|
| 男性ひげ | 10〜15回(濃く密度が高いため最多) |
| ワキ | 6〜10回 |
| 腕・脚(四肢) | 6〜8回 |
| VIO | 6〜12回(毛量・痛みの感じ方で個人差が大きい) |
■回数が増える理由
- 成長期の毛が全体の 約20% しかない
- 部位によって毛周期の長さが異なる
- 男性ひげやVIOは毛の密度が高い
- 産毛はメラニンが少なく、反応しづらい
当院でのひげ脱毛経過一例です。








ひげ脱毛男22,000円/回 リスク:赤み、毛嚢炎、痒み、乾燥など
2.医療脱毛で“永久脱毛”は可能?
■医学的にいう「永久脱毛」の定義
米国FDA(Food and Drug Administration)は、
「最終照射から6か月後、毛の再生が長期間減少している状態」
を永久脱毛と定義しています。
※完全に一生一本も生えないという意味ではありません。
医療レーザーは毛根を破壊できるため、“永久脱毛に相当する効果”を得られます。
反対に、エステ脱毛(光脱毛)は毛根を破壊できないため、永久脱毛の効果は得られません。
■当院で使用する医療レーザー
当院では、FDA承認で高出力の医療用レーザークラリティⅡを使用し、医師が効果と安全性を管理しています。
肌質・毛質に合わせて出力調整を行うことで、より高い脱毛効果を得られます。
3.産毛(うぶ毛)にも医療脱毛は効く?
■結論:産毛には効果が期待できない場合もあります。
産毛はメラニンが少ないため、レーザーの反応が弱く、
照射回数が増える/減り方がゆっくり という特徴があります。
顔・背中・二の腕の外側など、産毛主体の部位では以下の点にご注意ください。
■産毛脱毛で起こりやすいこと
- 回数が多め(8~12回程度)
- 効果の実感まで時間がかかる
- 一部の毛が「硬毛化」を起こす可能性
※対策として当院では出力調整と照射 範囲の最適化を行っています。
4.医療脱毛がエステ脱毛より効果が高い理由
■毛根破壊ができるのは医療だけ
毛根は真皮の深い層にあり、そこにアプローチすることは医療免許がないと違法です。
毛根にしっかりアプローチする治療は、クリニックや病院などの医療機関でないと行うことはできません。
- 医療レーザー:毛母細胞を破壊(=永続的な減毛効果)
- エステ脱毛:弱い光(IPL)やレーザーで一時的に生えるスピードを抑えるのみ
■医師が常駐し、火傷・硬毛化への即時対応が可能
皮膚科専門医が在籍している当院では、肌トラブルにも医学的に対応できます。
5.当院の医療脱毛の特徴(身原皮ふ科形成外科クリニック)
- 医師・看護師による安全管理
- 肌質・毛質に合わせたオーダーメイド設定
- 産毛〜濃い毛まで幅広く対応
- 痛み対策の工夫(冷却・出力調整)
- プライバシーに配慮した施術空間
- 追加料金のない明瞭な料金体系
公式ページ:
https://www.mihara-cln.com/medical/medical-hair-removal/
6.まとめ:医療脱毛は“毛質と部位”で必要回数が変わる
■平均回数(当院データ)
- 男性ひげ:10〜15回
- ワキ:6〜10回
- 四肢:6〜8回
- VIO:6〜12回
- 産毛主体の部位:8〜12回
■永久脱毛は“医療レーザーでのみ可能”
エステ脱毛では毛根破壊ができません。
■産毛にも効くが、回数は多め
顔や背中の産毛は反応がゆっくりです。
医療脱毛は 「適切な回数 × 安全な照射設定」 によって効果が大きく変わります。
当院では、専門医が肌状態を評価しながら、最も効果的な方法をご提案いたします。


執筆者
身原 京美
院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック
当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。
皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。
皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。
取得資格
日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞
