コラム

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キズの手当

日常的におこるケガ、転んですりむいたり、頭をぶつけたり、様々なケガのご来院が後をたちません。

ケガはいきなり起こるもの、どのような手当をするのが良いのでしょうか?

まずキズの深さの見極めが大切!

出血が止まらない、明らかに凹んでいるなどは医療機関への受診が必要です。

すりむいた程度のキズでは、まず水道水での洗浄をしていただき、表面に汚れがないか、皮膚の凹みやヨレがないかを観察しましょう。

キズの上になにか異物がある、凹みがある、皮膚がずれているなどがあれば受診が必要です。

出血もなく、皮膚に凹みもなく、表面に異物もないようでしたら、洗浄後にまずキズパワーパッドなどで覆います。

キズパワーパッドから汁があふれることもなく、しっかりくっついているようであれば、2,3日毎の貼り替えを洗浄後にしてください。

貼ったものを剥がす時も、乱暴に剥がしてしまうとできかけた皮膚を痛めてしまいます。

ゆっくりと丁寧にはがして、キズが治ってきているか観察しましょう。

汁が溢れて貼ったものがはがれやすい、キズの周囲が赤くなって腫れてズキズキする、キズが白っぽくなっている、1週間くらいしてもキズが治ってこない、などあれば早めの受診をオススメします。

キズの深さの見極めは難しいものです。

不安な時はお気軽にご相談くださいね。

参考文献:日本皮膚科学会 創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン2023-1創傷全般

身原 京美

執筆者

身原 京美

院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック

当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。

皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。

皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。

取得資格

日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞