肝斑の診断・治療の難しさ
このシミ、肝斑でしょうか?
と言ってご来院する方があとを絶ちません。
肝斑は治療もそうですが、診断の難しさがあるシミです。
典型的な肝斑は両側のほほ、特にほお骨の上や額、唇などにべたっとした茶褐色のシミがときには網目状に見えることもあります。
眼窩内にはみられないのも特徴です。時に額にも見られる場合もあります。
このような典型的な肝斑の診断はさほど難しくないのですが、問題は典型的な方はむしろ少数であること。
左右非対称であったり、頬や額以外にも出現することもあります。
また肝斑のみでなく、老人性色素斑やソバカスなど他のシミが混ざっていることもしばしばです。
肝斑はスキンケアやメイクに要因があることも多いとされ、クリニックではスキンケア問診にて、普段のスキンケアをお伺いしております。
またレビューⅡという、見えないシミも可視化する機器も用いて、診断・カウンセリングしております。
肝斑の治療には、レーザー(トーニング除く)やフォトフェイシャルは肝斑を悪化させる可能性があるとされており、クリニックではまずピーリングやエレクトロポレーション、レーザートーニング、塗り薬や飲み薬で自費で治療させて頂いております。
そして“こすらないスキンケア”も絶対的に必要なこととして、丁寧に医師、看護師より指導させて頂いており、治療中でもお肌の状態に合わせて、随時見直しのお声がけもさせて頂いているのです。


執筆者
身原 京美
院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック
当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。
皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。
皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。
取得資格
日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞