RCCラジオ《まるっと日常ワイド えんまん。》に出演しました:ヘアカラーによるアレルギーについて
RCCラジオ「まるっと日常ワイド えんまん」に出演し、10/1 火曜日 「ヘアカラーによるアレルギー」についてお話しました。
その時の内容を元にして、ヘアカラーアレルギーについて解説させていただきます。
- Q.ヘアカラーによるアレルギー症状には、どんなものがありますか?
耳介や頭皮、生え際から顔面に赤身や腫れ、ブツブツ、水ふくれなどが出ます。
- Q.軽い・重いは人それぞれかと思いますが、重症だとひどく顔が腫れてしまう、といったこともあるそうですね?
はい。ありえます。
ヘアカラーアレルギーは、重症になるとアナフィラキシーショックのリスクもありえます。
- Q.アレルギーの症状は、染めている時など、すぐに出るものですか?時間が経ってから症状が出ることもありますか?
すぐに出るものもありますが、アレルギー症状の場合直後より翌日や2,3日後のほうがひどくなることもあります。
顔や目がすぐに腫れるような症状(即時型アレルギー)と、翌日以降に水ぶくれができて汁が出てどんどんひどくなるような症状(遅延型アレルギー)の両方とも出る可能性があります。
- Q.アレルギー症状の原因になってしまうのは、どんな成分でしょうか?
パラフェニルジアミンが代表的です。日本では9%の方にアレルギーがあるという報告もあります。
- Q.美容院や自宅、どこで染めてもリスクは同じですか?
アレルギーのリスクとしては変わらないと考えられますが、ゴシゴシと洗って頭皮のバリア機能を損ねた後に使用する、肌あればある部位に使用することなどでリスクが上がります。
- Q.どういった症状が出たら、受診が必要になりますか?
腫れがひどい、汁がでるなどがあれば受診が必要です。
喉の違和感などあればすぐに受診してください。
- Q.アレルギー症状に対して、自分で何か対処できることはありますか?
応急処置として冷やしていただくと少し症状が和らぐと思います。
- Q.自分がヘアカラーのアレルギーがあるかどうか、知る方法はありますか?
ヘアカラーをする前には、パッチテストをしましょう。
ヘナであってもアレルギーのリスクはあり、天然由来の成分だから大丈夫ということはないのです。
- Q.一度症状が出てしまった方法で染めたり、ヘアカラー剤を使ったりするのは、やめた方がいいのでしょうか?
もちろんです!
アレルギーは、繰り返す毎に症状がひどくなることが一般的です。
最初は軽い症状であっても、繰り返し使用することでアレルギーを進行させるリスクがあります。


執筆者
身原 京美
院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック
当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。
皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。
皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。
取得資格
日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞