コラム

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化粧品かぶれの原因は?

化粧品は社会生活を送るにあたって、なくてはならないものの一つになっています。

クリニックにもお化粧品でトラブルを起こされたと思われる患者さんのご来院があとをたちません。

私自身も一人の女性として(化粧品は女性のみならず男性にとっても関心事だと思います)メイクは日常的にしていますし、スキンケア用品も使用しており、自身の問題でもあるという思いで拝見しております。

化粧品かぶれを起こしやすい成分にはどんなものがあるのでしょうか?

  1. 防腐剤(パラベン、ブチレングリコール、イソチアゾリンミックスなど)
  2. 香料(国内においては個別の香料名記載義務はなく成分は不明)
  3. ニッケル(化粧品に使用される酸化鉄中の不純物として含まれることがある)

の3つが代表的なものです。

パッチテストでの陽性率は、2021年現在で

①パラベン1.1%、イソチアゾリンミックス3.3%、②香料ミックス4.1%、③ニッケル26.6%

(Japanese baseline series2015 アレルゲン別陽性率の年次推移PowerPoint プレゼンテーションより)

となっており、誰にでも起こりうるアレルギーです。

アレルギーを起こした製品はもちろん使用を避けなければなりませんが、どのような製品を選ぶのが良いのでしょうか?

これらのアレルギーをおこしやすい成分をなるべく含まない化粧品をえらぶことが大切になります。

クリニックでも取り扱っているセルニューの販売元であるNOVやアクセーヌ社などの製品にはこのような配慮がされています。

また適切なスキンケアをおこない、肌のバリア機能を整えておくこともとても重要です。

荒れた皮膚からは様々なアレルゲンが入りやすくなっているのです。

参考:一般社団法人 日本皮膚免疫アレルギー学会HP

身原 京美

執筆者

身原 京美

院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック

当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。

皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。

皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。

取得資格

日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞