コラム

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【手術・切開】粉瘤治療について詳しく解説 専門医が分かりやすく解説します!

明けましておめでとうございます!

皆さま、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

当院では1月4日から診療を開始しておりますが、年明け早々多くの患者さんにご来院いただいております。特に「粉瘤(ふんりゅう)の感染」に関するご相談が増えています。

粉瘤とは?症状と原因

粉瘤は、皮膚表面や毛穴の一部が真皮内に入り込むことで発生します。これにより、袋状の構造が形成され、中に**角質(垢)**が溜まり腫れてしまう状態です。
「脂肪のかたまり」と思われる方も多いですが、実際は中身は脂肪ではなく角質です。

粉瘤 | 八丁堀(広島)の皮膚科・美容皮膚科・小手術|身原皮ふ科・形成外科クリニック

感染していない段階では痛みはないのですが、感染すると赤く腫れて痛みを伴うようになります。

粉瘤治療の基本:「切除」と「切開」の違い

根本治療は「切除」

粉瘤を完全に治すためには、手術による切除が必要です。ただし、感染して腫れている状態では切除手術が難しく、代わりに「切開」が適応となります。

感染した粉瘤には「切開」が有効

感染がある場合、まずは「切開」による膿の排出を行います。膿が溜まった状態では抗生物質が効きにくいため、血流のない物質を取り除き、感染をコントロールすることが最優先です。
膿の排出後は、定期的な洗浄と傷の処置が重要になります。

再発リスクとその後の対応

感染が治った後、粉瘤の袋状構造が癒着して自然治癒する場合もありますが、袋が残っていると再発する可能性があります。
そのため、皮膚の状態が落ち着いた後に再発リスクを確認し、必要に応じて切除手術を検討します。

また、切開後に再発がない場合でも、当院では傷あとのケアもしっかりご指導し、肥厚性瘢痕やケロイドを生じた場合でも皮膚科・形成外科専門医が治療させていただきます。

悩みなら早めの診察を

粉瘤は放置すると感染や再発のリスクが高まるため、早めの受診が大切です。当院では、粉瘤治療に関する経験豊富な医師が診療にあたります。
広島市八丁堀エリアで粉瘤治療をご希望の方は、身原皮ふ科・形成外科クリニックまでお気軽にご相談ください!

アテローム(粉瘤) – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

身原 京美

執筆者

身原 京美

院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック

当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。

皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。

皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。

取得資格

日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞