タコ・ウオノメ

Medical

タコ(胼胝)・ウオノメ(魚の目)とは?

タコやウオノメは、足の裏や指などの皮膚に繰り返し圧力や摩擦が加わることで、角質が厚く硬くなった状態を指します。特に足にできやすく、歩行時の痛みや違和感の原因となります。

タコ(胼胝)の特徴

タコは皮膚表面が広く硬くなりますが、芯はなく、痛みも少ないことが多いです。主に足の裏の母趾球部(親趾の付け根)やかかとなどに発生しやすいです。

ウオノメ(魚の目)の特徴

ウオノメは、中央に芯のような硬い角質ができ、神経を圧迫するため強い痛みを伴うのが特徴です。特に足の裏や小指の外側にできやすい傾向があります。

タコ・ウオノメ

タコ・ウオノメの原因

タコやウオノメは、以下のような要因によって発生します。

  • サイズの合わない靴やヒールの多用
  • 長時間の立ち仕事や歩行
  • 足の変形(外反母趾・扁平足など)
  • 歩き方の癖

これらの要因によって局所的な圧迫や摩擦が生じ、角質が異常に肥厚していきます。

当院で行うタコ・ウオノメの治療

当院では、患者さん一人ひとりの足の状態に合わせた丁寧な治療を行っています。

  1. タコ・ウオノメの専用器具による角質除去
  2. 必要に応じた外用薬の処方
  3. 再発予防のための靴選びや歩き方のアドバイス
  4. 足の変形や歩行バランスが関与している場合には、整形外科受診や足底板(インソール)作成のご紹介

単に除去するだけでなく、原因にアプローチすることで再発防止にも力を入れています。

他の疾患との鑑別が重要

一見タコやウオノメに見える病変でも、ウイルス性イボ(足底疣贅)や皮膚腫瘍である場合もあります。
見た目だけでは判断が難しいため、皮膚科専門医・形成外科専門医による正確な診断が不可欠です。

身原 京美

執筆者

身原 京美

院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック

当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。

皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。

皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。

取得資格

日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞