できもの・皮膚がん

Medical

気になる「できもの」は皮膚腫瘍かもしれません

皮膚に現れる「できもの」は、良性の場合もあれば、皮膚がん(悪性腫瘍)の可能性もあります。特に以下のような特徴がある場合は、皮膚科専門医・形成外科専門医による診察が必要です。

  • 最近急に大きくなった
  • 出血したりジュクジュクしている
  • 色が不均一で黒っぽい
  • 形が左右対称でない
  • 硬く盛り上がってきた
皮膚腫瘍・皮膚がん

これらは、皮膚がんの初期兆候であることもあります

皮膚腫瘍とは?

皮膚腫瘍とは、皮膚にできる「できもの」の総称で、良性腫瘍と悪性腫瘍(皮膚がん)に分類されます。

悪性腫瘍(皮膚がん)の例

  • 基底細胞癌(BCC

高齢者に多く、ゆっくり進行するタイプ

  • 有棘細胞癌(SCC)

日焼け部位や慢性の傷から発生することがある

  • 悪性黒色腫(メラノーマ)

早期発見が非常に重要な皮膚がん

  • ボーエン病(表皮内がん

赤くカサカサした病変

当院での診断と治療

当院では、皮膚科専門医・形成外科専門医がすべてのできものを詳細に診察し、必要に応じて以下の検査・治療を行います。

実施する検査・治療内容

  • ダーモスコピーによる拡大観察
  • 皮膚生検(局所麻酔での組織採取)
  • 日帰り手術による切除
  • 病理検査による確定診断

当院は、日帰りでの皮膚腫瘍手術にも対応しており、丁寧な縫合により目立ちにくい仕上がりを心がけています。

不安な「できもの」は早めの受診を

皮膚のがんは、早期発見・早期治療が何よりも大切です。
皮膚がんやできものが気になる方は、お気軽に当院までご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q. ほくろが大きくなってきました。皮膚がんでしょうか?

A.ほくろが急に大きくなったり、形がいびつ・色が濃くなってきた場合は、悪性黒色腫(メラノーマ)などの可能性もあるため、皮膚科専門医・形成外科専門医による診察をおすすめします。当院ではダーモスコピーや皮膚生検による精密検査を行っています。

Q. 痛みのないできものでも受診すべきですか?

A.皮膚がんは痛みがないまま進行することもあります。特に、長期間治らないできものや、出血しやすい場合には一度受診されることをおすすめします。

Q. 「皮膚がんの検査」は保険が使えますか?

A.はい。診察や生検、病理検査はすべて保険診療内で対応可能です。ご不安な症状がある場合でも、安心してご相談ください。

Q. 手術になった場合、日帰りでできますか?

A.多くの皮膚腫瘍は局所麻酔での日帰り手術が可能です。切除後の傷跡が目立ちにくくなるよう、丁寧な縫合を心がけています。
病変が大きい場合や日帰り手術が難しい場合には、提携している広島市民病院形成外科などへご紹介しています。

Q. 小さなできものも診てもらえますか?

A.もちろんです。良性・悪性にかかわらず、すべてのできものは正確な診断が重要です。小さな変化でもお気軽にご相談ください。

Q. 「皮膚がん」は高齢者だけに起こる病気ですか?

A.いいえ。紫外線の影響や免疫低下により、若い方にも皮膚がんがみられることがあります。特にメラノーマは若年層にも注意が必要ながんのひとつです。

関連記事Related

身原 京美

執筆者

身原 京美

院長 / 身原皮ふ科・形成外科クリニック

当院は広島で皮膚科専門医と形成外科専門医が診療を行う専門クリニックです。

皮膚科の新しい治療を積極的に取り入れる一方で、高齢者医療にも長年携わってまいりました。また、院長は2人の娘を持つ母として、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんに対応しております。女性としての視点を活かし、シミやシワなど整容面のお悩みにも親身にお応えするクリニックを目指しています。

皮膚のお悩みは、お気軽にご相談ください。

取得資格

日本皮膚科学会認定専門医 抗加齢医学会認定専門医 日本褥瘡学会認定褥瘡医師 医学博士 日本熱傷学会学術奨励賞受賞 国際熱傷学会誌BURNS outstanding reviewer受賞