コラム

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【参加報告】Duac Next 10years Seminar

【参加報告】Duac Next 10years Seminar

〜ニキビ治療の今と未来を語る〜

先日、「Duac Next 10years Seminar」にパネリストとして参加させていただきました。

このセミナーは、ニキビ治療薬「デュアック®」発売10周年を記念した全国規模の学術イベントの一環であり、ニキビ治療に精通した皮膚科医が一堂に会し、これまでの治療の歩みと今後の展望を共有する場となりました。

■ 京都大学名誉教授・宮地良樹先生の基調講演

セミナー冒頭では、京都大学名誉教授、静岡社会健康医学大学大学院理事長兼学長の宮地良樹先生による基調講演がありました。宮地先生は日本のニキビ治療を牽引されておられる、リーダー的な存在のご高名な先生です。
ニキビ(尋常性ざ瘡)の診断・治療の変遷を振り返りつつ、今後ますます求められる「患者満足度を重視したアプローチ」について、またニキビが感染症ではなく「炎症性疾患である」という非常に示唆に富んだお話であり、私がつねづね日常診療でも感じ、実践していることが学術的にも適切であると再確認できました。

■ パネルディスカッション:各地の実践を共有

その後のパネルディスカッションでは、私を含めた3名の皮膚科専門医が登壇し、ニキビ治療の基本となる“面皰(コメド=毛穴のつまり)治療”や“炎症の早期コントロールの重要性”について、それぞれの視点から発表しました。

パネリストは中部、北陸、近畿、中四国から選ばれた3人の皮膚科医で、私の他には三重県、福井県の先生が招待されておられました。どなたもニキビ治療のエキスパートばかりで、緊張いたしました。

当院では、日本皮膚科学会ガイドラインに基づいた、早期介入を軸とした診療を重視しており、

  • 皮膚科専門医による丁寧な病態評価と説明
  • 症状に応じた外用療法と必要時の内服治療
  • 看護師によるさらに詳細な薬剤とその使用法、ニキビのスキンケア指導

などによって患者さんの願いである、ニキビをコントロールするだけでなく「キレイなお肌」を目指しています。
などを組み合わせた多角的なアプローチを行っています。

この取り組みが、他の出席医師の皆様からも高く評価され、大変励みになりました。

■ 他院の取り組みから学ぶことも多く

他県の皮膚科医の現場での知見や工夫を伺うことで、当院でもさらに患者様一人ひとりに寄り添った治療が可能になると感じました。
今後も、科学的根拠に基づいたニキビ治療と、患者さんとの信頼関係を大切にした医療を実践してまいります。

宮地先生、黒川先生というニキビ治療の権威であられる先生と、各地のニキビエキスパートの先生方とも交流を深めることができた、貴重な機会でした。


当院のニキビ治療についてはコチラhttps://www.mihara-cln.com/medical/acne/